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米谷・佐佐木基金
第3回 米谷・佐佐木基金授賞式
日時:平成19年11月30日(金)15:00〜17:00
場所:平安会館〜羽衣〜(京都市上京区烏丸通上町者町上ル)
一、開会の辞↓ | 飯田恭敬 |
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一、選考の経過並びに結果発表↓ | 溝上章志 |
一、受賞者の表彰↓ | 飯田恭敬、米谷多喜子、佐佐木眞知子 |
一、受賞者(研究部門)の挨拶 | 張 峻屹 |
一、受賞者(学位論文部門)の挨拶と受賞講演 | 円山琢也 |
一、研究報告講演↓ | 宇野伸宏 |
一、閉会 |
開会の辞
たいへんお忙しい中、米谷・佐佐木賞の表彰式にご参加いただきましてまことにありがとうございました。おかげさまで、米谷・佐佐木賞も第3回目ということになりました。ご承知のように米谷・佐佐木賞は、新しい交通工学の発展に寄与する研究をしていただいた若手の研究者の方を支援する、これが一番大きな狙いでございます。 私が学生時代に米谷・佐佐木研究室におりましていつも言われることは、小さなことでもいいからオリジナリティのあることを考えなさいということでした。こういう研究に対する精神をひきつぐということで米谷・佐佐木賞を作らせていただいたと、こういう次第でございます。 交通工学は1950年代ぐらいから本格的な研究が始まりましたが、Q・V・Kの関係でありますとか、追従理論、交通配分の均衡概念といった基礎的な理論のほとんどは、1950年代に既に提案されております。しかし50年以上もたった現在、こういった枠を打ち破る新しい研究がでてきているかというと、手法の高度化とか体系化はどんどん進んできておりますが、新しいコンセプトに基づいた方法論はなかなかでてきてないというのが私の印象でございます。したがいまして、こういった殻(から)を打ち破る新しい研究を若い先生方の力で考えていっていただく、米谷・佐佐木賞がそれをサポートするささやかな支援になればと願っております。 簡単ですけれども、これで開会の挨拶にかえさていただきます。 |
選考の経過並びに結果発表
本賞も今年で3回目の授賞式を迎えました。今回も力作がたくさん応募していただきまして、両部門とも非常に慎重ではありますけども活発な議論の中で選考の議論がなされました。研究部門・学位論文部門二つの部門につきまして、ただいまから選考の経緯についてご報告したいと思います。 「世帯における異なる意思決定主体の相互作用を考慮しながら、生活活動モデルをより一般的な形で構築しようという試みは非常に新規的である」、あるいは「家族の中における個人の影響や構成員の相互作用だけでなく、それをもっと広げてソーシャルネットワークの中での当人の位置付けや他人との関係を考慮しようとするこのモデルの開発は非常に有用である」など非常に高い評価を示すコメントをいただいていることをご報告したいと思います。 続きまして学位論文部門でございますけれども、 「学位論文作成に対してこれだけの厳密性と深化を追及した姿勢とその成果は高く評価できる」とか「理論の深化だけではなくて、実務で直面する実際の問題へこの理論的な研究を適用しようという精力的な姿勢あるいは交通政策の提案にまで切り込みたいという意欲が非常に感じられる」という高い評価をいただいております。 両部門とも多くの非常に優秀な方々の応募をいただき、またその中から特に秀でた受賞者を選考できたことを我々選考委員一同非常に喜んでおります。とはいうものの、以前に比べればずいぶんこの賞の中身が周知されましたが、まだまだ個人・組織にまで行き渡ってない面があるということもわかってきました。この賞の本来の趣旨は、特に研究部門は完成度というよりは新しい分野とか概念を切り開いていく姿勢に対して賞を授与しようというものですから、今後そういう方々に広く周知して応募しやすい環境を整えることを事務局や選考委員としても努力していきたいと思っております。今後ともここにお集まりの皆様には変わらぬご支援とご協力をいただきますようお願いいたしまして、経過の報告とさせていただきます。おめでとうございました 。 |
受賞者
研究部門
受賞対象既に評価の高い研究成果を発表するとともに、現在斬新な研究プロジェクトを推進中の若手の研究者あるいは技術者
学位論文部門
受賞対象過去3年(2004年度、2005年度、2006年度)内に取得した特に優れた学位論文
円山 琢也 【 学位論文題目 】 |
研究報告講演