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米谷・佐佐木基金
第7回 米谷・佐佐木基金授賞式
日時:平成23年11月22日(火)15:00〜17:00
場所:ホテル日航プリンセス京都 〜カトレア〜(京都市下京区烏丸高辻東入ル)
一、開会の辞↓ | 飯田恭敬 |
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一、選考の経過並びに結果発表↓ | 近藤勝直 |
一、受賞者の表彰↓ | 飯田恭敬、米谷多喜子、佐佐木眞知子 |
一、受賞者(研究部門)の挨拶 | 大口 敬 |
一、受賞者(学位論文部門)の挨拶と受賞講演 | 四辻裕文 |
桑野将司 | |
一、研究報告講演↓ | 羽藤英二 |
一、閉会 |
開会の辞
米谷・佐佐木賞授賞式にご来席いただきまして、どうもありがとうございました。 今年も押し詰まってまいりましたが、たいへんな年でございました。3月には東北地方で大震災が起こっておりますし、9月には南紀で大きな水害が出ました。東北の大地震は、ほんとうにこれまで我々が経験したことがないような規模の大きなものでございました。 あのような大きな災害を経験しますと、我々の考え方も変わってくるのかなという思いでおります。交通工学、交通計画、都市計画におきましても、このような災害リスクを考慮したかたちで新しく発展をしていかなければいけないのではないかという思いがございます。 さて、米谷・佐佐木賞は今回で第7回を迎えました。研究部門においては大口敬さん、学位論文部門においては四辻裕文さんと桑野将司さん、お二人が受賞されました。3人の方には、今回の受賞を心からお祝い申しあげたいと思います。今後ますます精進され、研究を発展されますよう心から期待をしております。 簡単ですが、これで挨拶に代えさせていただきます。どうもありがとうございました。 |
選考の経過並びに結果発表
第7回米谷・佐佐木賞選考結果を報告いたします。 まず学位論文から発表します。お一人目は桑野将司さんです。学位論文名は「政策反応の多様性を取り入れた世帯の統合型自動車保有・利用行動分析手法の開発」です。 本論文は、自動車依存率が高い地方圏を対象に、世帯行動の多様性を考慮して、自動車の購入から廃車に至るまでの一連の行動として取り扱うことができる統合型自動車保有・利用行動分析手法の開発、そして提案モデルの有効性を検証するとともに、自動車から排出される二酸化炭素削減に有効な政策についての検討を行ったものです。 次は、四辻裕文さんです。学位論文名は「ドライバーの速度認識構造に着目した誘導型交通安全対策に関する方法論的研究」です。 本論文は、自動車単独での速度超過事故の一因である速度誤認の構造を明らかにし、適性速度に至るまで視覚誘導的に減速を促すような交通安全対策の効果を予測分析する方法を開発し、この速度誘導型対策の効果を速度規制型対策の効果と統一的に比較評価しうる方法論を構築されたものです。 次に研究部門は、大口敬さんです。まずこれまでの研究については、主として高速道路単路部サグのボトルネック現象にいち早く着目し、さまざまな観点から渋滞現象に関する研究に先駆的に取り組んでこられ、業績もたくさん積んでこられました。 本論文の具体的な研究項目は、高速道路単路部渋滞の発生原因を解明するための追従挙動と勾配影響の実証分析とそのモデル化というのが1点目です。2点目は、高速道路における追従挙動、あるいは車線変更挙動の詳細を高精度で計測できる走行実験車両システムの開発です。3点目は、ドライビング・シミュレータの適用性の検討および縦断勾配条件を変えた勾配影響評価手法の提案でございます。4番目は、高速道路単路部サグでの渋滞が発生する場合の有効な付加車線設置形態の検討および中央道等における社会実験など、多方面での業績を積まれてきております。 この成果および貢献によりまして、米谷・佐佐木賞の研究部門賞に値すると判定いたしました。 |
受賞者
研究部門
受賞対象既に評価の高い研究成果を発表するとともに、現在斬新な研究プロジェクトを推進中の若手の研究者あるいは技術者
大口 敬 【 研究題目 】 |
学位論文部門
受賞対象 2008年4月から2011年9月に取得した特に優れた学位論文
四辻 裕文 【 学位論文題目 】 |
研究報告講演
羽藤 英二 【 研究題目 】 |