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米谷・佐佐木基金
第5回 米谷・佐佐木基金授賞式
日時:平成21年11月27日(金)15:00〜17:00
場所:平安会館〜白河〜(京都市上京区烏丸通上町者町上ル)
一、開会の辞↓ | 桑原雅夫 |
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一、選考の経過並びに結果発表↓ | 藤原章正 |
一、受賞者の表彰↓ | 米谷多喜子、佐佐木眞知子 |
一、受賞者(学位論文部門)の挨拶と受賞講演 | 塩見康博 |
一、研究報告講演↓ | 藤井 聡 |
一、閉会 |
開会の辞
本日は審査委員長の飯田恭敬先生の代理として、開会のご挨拶を述べさせていただきます。 昨今よく言われることですが、グローバル化は交通の研究にも押し寄せてきております。私の大学でもたくさんのポスドクを海外からとったり、あるいは若い方々が海外に飛び立っていったりして、このグローバル化が進んでいるわけであります。この米谷・佐佐木賞というのは、賞金がたくさん出るわけですが、その賞金はいかようにお使いになっていただいてもいい。ぜひ世界に挑戦するということにお使いいただいて、世界に羽ばたいていただきたいと思います。 米谷栄二先生、佐佐木綱先生というお名前は、もちろん国際的にも有名です。お二方の先生が非常に貢献されたISTTT(International Symposium on Transportation and Traffic Theory)という国際学会がありますが、今年50年という節目を迎えるのにあたり、名誉会員、創始者を選出しました。そのなかにも米谷先生、佐佐木先生のお名前は含まれております。 ISTTTは、我が国では1977年に京都で、1990年に横浜で開催されております。それからだいぶ月日がたちますが、2015年に、もう一度我が国に戻ってくることも決まりました。そんなこともありますので、ぜひ、とくに若い方々は世界に羽ばたいて、米谷先生や佐佐木先生のあとを追いかけていただきたいと思います。 最後になりますが、この春には、やはり世界的な研究者であられました京都大学の北村隆一先生を我々は失うことになりましたが、その分も、我々の世代も含めて、いっそう研究に精進することを決意しまして、開会のあいさつとさせていただきます。 今日は本当に受賞者の方々、おめでとうございました。 |
選考の経過並びに結果発表
2009年度第5回の米谷・佐佐木賞ですが、北村隆一先生が急逝されたということもございまして、審査委員のメンバーが一部変更になりました。北村先生のかわりに近藤先生に加わわっていただきまして、飯田恭敬先生、近藤勝直先生、桑原雅夫先生、溝上章志先生、そして私藤原章正の5名で審査を行って参りました。 研究部門と学位論文部門があることはみなさんご存じだと思いますが、研究部門は、長年研究をされている方で、50歳未満、49歳までの方々に権利がある賞です。結果を先に申しますと、残念ながら今年度は該当論文なしという結果になりました。 ただし、候補になった研究論文というのは、総合テーマですが、いずれも現在されていることがごく近い将来実現をすると、ものすごいブレークスルーがあったり、あるいは大きな成果が出るであろうという研究でありました。従いまして、もう1年継続して出していただければ、間違いなく受賞論文になるだろうということもありまして、今年度は該当なしという苦渋の決断をさせていただきました。 論文部門ですが、これは学位を取得されて3年以内の方々が候補になります。これは7編の応募をいただきました。量が多いだけでなく、絶対的に見たときに水準が総じて高いということと、分野が交通流解析あるいは交通行動モデル等だけではなくて、まちづくりですとか環境ですとか、かなり幅広いテーマを扱った論文があって、その横並び審査をするのがかなりたいへんで、選考にはずいぶん時間もかけましたし、それなりの議論もさせていただきました。その結果として、京都大学の塩見康博先生が今年度の論文部門の受賞をされました。 繰り返しになりますが、この賞の選考にあたりましては、相対的な評価のみならず、この米谷・佐佐木賞にふさわしい研究論文を絶対的に評価しながら選考していくというポリシーの下で、今年度は以上の結果になりましたことをご報告させていただきます。 簡単ではございますが、私から選考経過ならびに結果の発表を終わらせていただきます。 |
受賞者
研究部門
受賞対象既に評価の高い研究成果を発表するとともに、現在斬新な研究プロジェクトを推進中の若手の研究者あるいは技術者
(該当者なし)
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学位論文部門
受賞対象 2006年4月から2009年9月に取得した特に優れた学位論文
研究報告講演