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公益事業情報

米谷・佐佐木基金

第1回米谷・佐佐木基金授賞式

日時:平成18年1月20日(金)15:00〜17:00
場所:平安会館〜羽衣〜(京都市上京区烏丸通上長者町上ル)

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式次第
一、開会の辞↓ 飯田恭敬
一、選考の経過並びに結果発表↓ 北村隆一
一、受賞者↓の表彰 飯田恭敬、米谷多喜子、佐佐木眞知子
一、受賞者(研究部門)の挨拶 赤松 隆
一、受賞者(学位論文部門)の挨拶と受講講演 倉内文孝
  谷口綾子
一、閉会  
開会の辞
飯田恭敬

 今日は初めての授与式ですので、なぜこの賞を創設したのかということを少しご紹介させていただきます。ご承知のようにシステム科学研究所は公益法人でございまいまして、以前からさまざまな公益事業をやってまいりましたが、新しい事業の一つとして、交通工学分野の若手 研究者の支援をする目的で、このような賞を考えるに至ったということでございます。次に名前をどうするかいろいろと考えました結果、「米谷・佐佐木賞」という名前にしようということになりました。この名前は、システム科学研究所で会長を務められました米谷栄二先生と佐佐木綱先生のお名前でございます。米谷栄二先生は日本の大学では初めて交通工学の研究を始められた先生ですし、佐佐木綱先生はそのあとを継いで数々の革新的な交通工学に関する理論を提案されております。このようなことを考慮して、「米谷・佐佐木賞」という名前をつけさせていただきました。これまで米谷先生、佐佐木先生がやってこられた研究に対する精神を引き継いで、革新的な研究あるいは、次世代の研究発展に貢献する、そのような若手研究者を支援したいというのが、この賞のねらいでございます。

 今回が第1回ということで、どういう人が応募してくれるのかと若干心配をしておりましたが、非常に立派な方々に応募いただきましたし、また今回授賞が決まられた方も、誰が見ても納得される方に決まりましたので、私としてもたいへん喜んでおります。今後もどんどん若い人に、第2回、第3回にご応募いただいて、この賞が広く社会に認められることを願っています。

 簡単ですが、これで挨拶に代えさせていただきます。ありがとうございました。

選考の経過並びに結果発表
北村隆一

 いま飯田先生から米谷・佐佐木賞の趣旨をご説明いただきましたが、私のほうからは選考過程の報告をさせていただきます。2005年5月の最初の選考委員会に、飯田先生、私、藤原章正先生、溝上章志先生、浅井加寿彦専務理事の5人が集まりまして(桑原雅夫先生はご都合がつかなくて残念ながらご欠席)、どういう性格の賞にするか、どんなかたちで受賞者を選んでいくかという基本的な考え方を話し合いました。まず一つは、組織ではなくて個人を表彰し、個人に奨学金をお渡しするということと、それともう一つ、これまでの研究業績とこれからのポテンシャルに対する、すでに実績がわかった方々に対する賞と、新たな研究者ということで、優れた学位論文に対する賞の、二本立てでいくことを決めました。もう一つ、年齢には上限を設けるということで、締め切りの時点で49歳以下の方々ということといたしました。2005年10月15日を締め切りに募集をするということで、『土木学会』、『交通工学』、それから土木計画学のIPメール等々を使って広く周知しました。最初はどのくらいの方が応募していただけるかちょっと心配しましたが、学位論文部門で5件、研究部門で4件、合計9名の方々に応募をいただきました。

 その審査ですが、これもきちんとやりました(笑)。学位論文部門では、研究内容の新規性、研究発展に対する貢献度、有用性、それから今後の発展性という4つの評価軸に対して選考委員一人ずつが5段階評価をし、さらにコメントをつけて、それを総合して決定するということをしております。研究部門でもほぼ同様の項目で評価いたしました。この評価を前もってやっておきまして、第1回の選考会を2005年11月28日に開いております。藤原先生だけご都合がつかなかったんですが(事前に評価結果を頂いておりました)、委員会で選考して、本日受賞式においでいただいた方々に決定したという次第です。

 研究部門では評点第1位の赤松隆さんを選出いたしました。これは過去の貢献度、新規性、成果の見通し、いずれにおいても非常に高い得点を得られまして、我々としてもたいへん喜んでいるということでございます。学位論文部門ですが、上位お二人の間の差が非常に少なく、貢献度と有用性で評価が分かれ、甲乙つけ難いということになりました。そこで、じゃあ二つ出しましょうということで、第1回学位論文部門の受賞者は倉内文孝さん、谷口綾子さんの2名としたいということになりました。

 これから受賞いただくわけですが、「米谷・佐佐木賞」は、すでにある研究の後追いではなくて、新しい分野や概念を切り拓いた人に授賞すべきであると、その精神を引き継いでいこうということで一致して、選考委員会を終わったということでございます。
 簡単に選考の経過を報告させていただきました。ありがとうございました。

受賞者

研究部門

受賞対象既に評価の高い研究成果を発表するとともに、現在斬新な研究プロジェクトを推進中の若手の研究者あるいは技術者

赤松 隆氏

赤松 隆
東北大学大学院情報科学研究科交通制御学研究室 教授

【 研究題目 】
交通渋滞解消のための優先サービス権付与システムに関する研究

「研究部門」受賞者の挨拶と発表の様子

学位論文部門

受賞対象過去3年(2002年度、2003年度、2004年度)内に取得した特に優れた学位論文

倉内 文孝氏

倉内 文孝
京都大学大学院工学研究科都市社会工学専攻 助手

【 学位論文題目 】
駐車場管理システム高度化による駐車行動の変化と道路網交通流への影響効果に関する研究

「学位論文部門」受賞者の挨拶と発表の様子

谷口 綾子氏

谷口 綾子
筑波大学大学院システム情報工学科リスク工学専攻 講師

【 学位論文題目 】
交通需要マネジメントにおける心理的方略
トラベル・フィールドバック・プログラムの導入可能性に関する研究

「学位論文部門」受賞者の挨拶と発表の様子

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