道路課金シンポジウム〜効率的で持続可能な道路財源制度〜
共催:公益社団法人日本交通政策研究会/一般社団法人システム科学研究所
TOP・TOE(CPD)認定プログラム (12単位)
土木学会認定CPDプログラム[JSCE12-0919] (3.8単位)
日時:平成24年8月10日(金)13:30〜17:30
場所:梅田スカイビル 〜スカイルーム1〜 (大阪市北区大淀中 新梅田シティ)
【開催主旨】
道路特定財源制度が廃止され、また、償還後の無料開放を前提とする有料道路制度の見直しが議論の対象となる中で、新たな道路財源制度の確立に向けた検討が必要になっています。諸外国で導入されつつある各種道路課金にも、混雑緩和など交通需要を管理するだけではなく、自動車保有税、燃料税に代わる安定的な財源としての役割が期待されています。 欧州ではかねてより交通に伴う環境問題には関心が高いわけですが、国際トラック交通の外部不経済の内部化、高速道路の財源調達のために対距離課金が導入されつつあります。また、一般道路の乗用車を対象とする道路課金も検討され始めています。 米国では燃料税収入が連邦、州における道路財源となってきましたが、近年の燃費の向上で収入が減少しており、新たな財源調達手段として有料道路・有料レーンが新設されています。対距離課金に関する検討も始まっています。 シンガポールはロードプライシングを世界で初めて導入した都市ですが、高速道路も含めて課金額を定期的に変更して道路ネットワークを有効活用できています。2012年5月からは現在のDSRC方式をGPS方式に変え、より厳密に道路ネットワークを最適管理できる仕組みを確立すべく実証実験を実施しています。 本シンポジウムは、「効率的で持続可能な道路財源制度」と題して、世界の道路課金の新しい動きをレビューし、我が国の今後の道路財源制度のあり方について議論を深めていく事を目的に実施したものです。 |
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一、開会挨拶
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太田 勝敏 氏 開会挨拶 皆さん、こんにちわ。ただ今ご紹介いただきました日本交通政策研究会の太田でございます。前代表理事となっておりますが6月総会で内規により退き顧問になりました。私どもの研究会は東京をベースに活動をしておりまして、関西の方にも会員になっていただいておりますが基本的には工学系と経済系が両方の先生方を中心に活動している、といった研究会でございます。 私は本日は前代表理事という立場でご挨拶させていただきたいと思います。 今日のテーマはここにございますように道路課金という形で私どもと、京都の飯田先生が会長を務めておられます一般社団法人システム科学研究所との共催ということでございます。テーマ等につきまして解説することはないと思いますが、従来はロードプライシングというような言い方で、特に大都市の道路交通渋滞対策ということで色々議論してまいりましたが、時代も変わりまして、それだけではなく道路財源制度での特定財源が一般財源化された中で道路の維持管理、あるいは大規模な更新をどうやっていけばよいかということが問われています。 新しい財源の仕組みをどうするかということ、特に燃費のよい車や電気自動車というような自動車技術の革新による燃料税収入の減少が予想される中で道路施設の老朽化をはじめこれからの道路整備を継続的に進めるためにどうしたらよいか、そんな視点を含めた形でロードプライシングあるいは道路課金という道路の利用に対して直接的に支払っていただくといった種類の料金制度をどのようにしたらよいか、そのようなことを議論したい。日本ではこれからの議論となるのですが、世界では色んな形でそれに対する動きが始まっていて、ロードプライシングの現状を始め、シンガポールでは第三世代のロードプライシングと言われておりますけれども新たな検討、全国全車種全道路というものが対象となっていることなども含めてご紹介し、併せてこれからの日本のこういった問題にどう取り組んだらいいかということをみなさんと一緒に議論したい。以上のような趣旨で今回このような企画をさせていただいております。3時間くらいでしょうか、長い時間ですけれども、どうぞおつきあいの程をお願いいたします。 簡単ですが私の挨拶とさせていただきます。 |
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一、講演
基調講演
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問題提起1
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問題提起2
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問題提起3
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一、パネルディスカッション
コーディネーター: | 太田 勝敏氏 公益社団法人 日本交通政策研究会 前代表理事、東京大学名誉教授 |
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パネリスト(順不同): | 森川 高行氏 名古屋大学大学院 環境学研究科 |
塚田 幸広氏 国土交通省 国土技術政策総合研究所 | |
野口 直志氏 三菱重工株式会社 交通事業部 | |
堀池 雅彦氏 京都市交通政策監 | |
根本 敏則氏 公益社団法人 日本交通政策研究会 常務理事、一橋大学大学院 商学研究科 |
一、閉会