交通政策
道路交通計画
道路は人やモノの移動にとって極めて重要な社会基盤施設です。
道路整備には多大なコストがかかるため、将来の道路網について考えることは極めて重要な課題です。一方で、今ある道路網を有効活用し、後世に残していくことも重要な課題です。
システム科学研究所では、道路交通計画について
- 渋滞解消や地域振興などの課題に対し、将来どのような道路の整備が必要か?
- 現在計画されている道路は、利用者や地域にどのような効果をもたらすか?
- 交通情報提供や交通規制などの交通管理運用策は、交通流動にどのような影響を及ぼすか?
など、道路に関する広汎なテーマについて調査研究を行っています。
その際、コンピュータを駆使した交通需要予測、アンケート調査や交通量調査などの実態調査など、様々な調査分析テクニックの中から与えられたテーマに応じたものを用いて調査研究を行います。
公共交通計画
地球温暖化への対策が叫ばれている今、環境に優しい乗り物として鉄道やバスなどの公共交通機関が見直されてきています。
マイカー等の普及により都市部では慢性的な交通渋滞が各地で起こっている一方、鉄道やバスの利用者は減少を続けています。しかし高齢者や子供をはじめ、誰でも気軽に利用しやすい乗り物として、もう一度公共交通を便利で使いやすいように見直すための取組が各地で進められています。
私たちは、皆さんが日頃使っている公共交通がもっと便利に使いやすくなるためにはどうしたら良いか、日々研究を続けています。
- 多くの方に公共交通を利用して頂くためのサービス向上策の研究
- 将来における鉄道・バス利用者の予測
- 新型路面電車(LRT)など新しい公共交通システムに関する研究
将来交通需要予測
将来の道路・鉄道ネットワーク上の交通量を予測する交通需要予測は、道路や鉄道など交通施設計画案を評価する上で重要な役割を果たします。
効率的かつ効果的な交通網整備を進めていく上では、考えられる計画がどのような効果や影響をもたらすのか、より高い客観性のもとで評価することが重要となっています。
私たちは、これら社会的な要請を踏まえ、透明性と客観性の高い交通需要予測を行うためにこれまで培った交通需要予測技術力のさらなる向上に努め、日々研究を続けています。
- 均衡配分法の実務適用性に関する研究
- DRM(デジタル道路地図)をベースとした配分用ネットワークデータの構築に関する研究
- 交通量予測結果を用いた交通特性解析手法の検討
- 鉄道経路別の所要時間や乗換利便性などを考慮した公共交通需要予測手法の検討
総合交通体系
これからの交通体系は、到来する高齢化社会や環境問題に対応し、また過度な自動車依存によってもたらされた社会問題の解消を図るものでなければなりません。
そのためには、自動車交通の円滑化を図りながら、一方で公共交通や自転車などを"かしこく"使うことによって自動車交通とその他の移動手段とのアンバランスを是正することが必要です。
私たちは、地域にとって理想的な交通のあり方とはどのようなものか、また、地域の抱える問題を交通の面から改善できないか、調査・研究の中から新しいビジョンを導きます。
自治体における総合交通体系の提案
- モビリティマネジメントを活用した公共交通への転換可能性に関する調査・研究
- 施策の効果を把握するための「交通社会実験」の企画・実施